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事例
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イベントレポート
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製品概要
化合物を取り扱う企業において、規制対象物質の適正管理はコンプライアンスの観点から最重要課題のひとつとなっております。しかし規制化合物は多種多様であり、日常的に化合物を取り扱っている方々が全ての法令を正確に理解し対処することは困難です。RegSysには法規制化合物の構造式情報が辞書として搭載されていますので、構造式を用いて法規制に該当するかどうかを簡単にチェックできます。構造式の他にも、化合物名、カタログ番号等のテキスト情報を用いてチェックすることも可能です。RegSysは、化合物の適正管理を強力に支援いたします。
法規制化合物辞書
充実した法規制化合物辞書
様々な法令の対象化合物を法規制辞書として標準装備しており、法令改正時には法規制辞書の更新データをタイムリーに配信いたします。お客様独自で法規制辞書に化合物を登録する事も可能です。
【主な対応法令】
- 覚せい剤取締法(覚せい剤、覚せい剤原料)
- 麻薬・向精神薬取締法(麻薬、向精神薬、麻薬向精神薬原料)
- 薬機法(指定薬物、毒薬、劇薬、習慣性医薬品)
- 毒物及び劇物取締法(特定毒物、毒物、劇物)
- 労働安全衛生法(55条、56条、57条(表示義務、通知義務、変異原性、がん原性)、特化則、健康診断物質、有機則)
- 労働安全衛生規則(第577条の2)がん原性物質
- 化学兵器禁止法(特定物質、第一種・第二種指定物質)
- 化管法(PRTR, SDS)
- 航空法(積載禁止物質)
- 水質汚濁防止法
- 輸出貿易管理令(別表第一、第二)
- 火薬類取締法
- オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書
- ロッテルダム条約
- 農薬取締法
- 消防法
- 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(第一種、第二種特定化学物質、監視化学物質、優先評価化学物質)
- 放射線障害防止法放射性同位元素
- 原子力基本法(核燃料・核原料)
- 廃棄物処理法(特定有害産業廃棄物)
- 国民保護法(毒素)
- 東京都知事指定薬物
※この他、法令ではありませんが、国際がん研究機関(IARC)により作成された「発がん性がある」(Group1)~「発がん性の恐れがある」(Group2B)物質リスト、誤用元素アラート物質、覚せい剤の合成前駆体物質、及び覚せい剤原料の合成前駆体物質が収録されています。
高速・高精度での法規制チェックを実現
RegSysでは、構造正規化/フラグメント分割機能とISISクエリーによる検索を組み合わせることで、高精度での法規制チェックを実現しています。
システム連携
利用場面を考慮したシステム構成
RegSysは様々な利用方法に対応するため3つのシステムから構成されています。運用が容易なWebアプリケーションと、大量データ処理向けのクライアントアプリケーションを組み合わせることで、効率的な運用が可能です。
- RegSys Webシステム
構造式、化合物名称等を入力するだけで、簡単にチェック。
反応式、複数構造の入力によるチェックにも対応。 - RegSys 一括チェックシステム
BIOVIA社の構造DB、SDファイル、SMILESファイルでの大量化合物を簡単に一括チェック。
チェック結果はCSV, SDファイル, XML, HTML型式での出力可能。 - RegSys Auto
設定した複数のデータベース、大量のファイル群を自動でチェック。
BIOVIA社の構造DB、SDファイル、SMILESファイルに対応。
システム連携での運用負荷を軽減
RegSysでは電子実験ノート、試薬管理システム、自社化合物管理システムなどとの連携を容易するために、アプリケーション連携の標準的手法であるSOA(Service Oriented Architecture)に基づくSOAP I/Fを標準装備しております。
これにより既存業務フローを大きく変更することなく、既存システムとRegSysを連携させた法規制チェックを容易に実現できます。
主な機能
各種レポート機能を装備
チェック結果をCSV形式、Excel形式、SDファイル形式、PDF形式、XML形式等の多彩な形式で出力することができます。チェック結果に、法令に抵触する可能性のある化合物のみ出力するか、チェックした全ての情報を出力するか選択可能です。
一括チェックシステムには、チェック結果同士の差分比較機能がありますので、法改正の前後で、お客様が取り扱っている化合物のチェック結果を比較いただくことで、法改正によってどのような規制対応が必要になるか判断できます。
テキスト情報でのチェック
構造式になじみのないユーザー様向けに、テキスト情報による法規制チェック機能もご提供しております。検索のキーは、化合物名、カタログ番号、MDL番号で、標準搭載されている法規制辞書と、ユーザー様が自由に設定できる試薬カタログ情報を対象にチェックします。テキスト情報チェックの精度を高めるべく、法規制辞書には別名情報も豊富に登録しております。
麻薬前駆体辞書(オプションモジュールでご提供)
目的
現在、電子実験ノートをRegSysと連携させて利用するケースが増えております。
計画通りの生成物が得られた場合は、法規制辞書のチェックで問題ありませんが、反応によっては想定外の生成物が得られる可能性があります。
前駆体辞書のチェックを実施することで、反応物が法規制物質の前駆体であった場合にアラートを上げられます。
対象構造
1ステップの反応で法規制物質になる可能性のある構造を対象としております。
ただし、想定する反応は以下のようなものに限定します。
- 一般的な合成手法であること。
- 一定以上の収率が見込まれること。
前駆体の辞書情報は、既存の法令区分「麻薬」の辞書情報を基に、還元/酸化/加水分解/アルキル化/アシル化/還元的アミノ化/転移などの反応を考慮して作成しております。
前駆体作成ルール
統一化したルールを作成し、前駆体クエリーを作成しております。
- 前駆体を想定すべき部分構造
- 部分構造に対して想定すべき有機反応
- 有機反応に対して想定すべき前駆体パターン
例外的な対応
包括指定やモルヒナン骨格化合物群など範囲の広い法規制物質については、合成過程での利用頻度が低いと想定される物質に限り、簡易クエリー(骨格ベースのクエリー)での対応を考えております。
ルール通りに作成したクエリーに比べ、広範囲の構造でヒットすることになります。
画面イメージ
本オプションモジュールをご導入頂くと、法令区分一覧で「<前>麻薬」が表示されるようになりますので、こちらにチェックを入れることで、前駆体辞書で法規制チェックを実施することができます。
販売の形態と提供金額
- RegSysのオプションモジュールとして提供
- Namedでの販売ではなく、コーポレート単位での販売
- 保有RegSysライセンス数に応じた価格体系
※詳細な価格は、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
動作環境
DBサーバー
Windows Server 2016/2019
Oracle Database 12cR2/19c
BIOVIA Direct 2019/2020/2021SP1
Applicationサーバー
Windows Server 2016/2019
.NET Framework 4.6.2 以上
Client(Webシステム利用)
Windows 10/11
Google Chrome / Microsoft Edge
BIOVIA Draw / ChemDraw
Client(一括チェックシステム利用)
Windows Server 2016/2019
Windows 10/11
.NET Framework 4.6.2 以上