昨今の製造業ではグル―バル化が進み、海外に事業展開する企業が増加しています。製品の設計から生産・販売までの各プロセスにおいて、最適な立地条件を有する地域に展開することで、サプライチェーンの改革されてきています。国内製造業では、生産拠点を中国や東南アジアを中心とした海外展開が進んでいます。これに世界中の新興国での工場や新設や、海外子会社の買収などが含まれます。
経済産業省「2019年版ものづくり白書」によると、国内製造業における海外生産比率は年々上昇し、また国内の生産拠点の立地件数は減少傾向にあります。
生産拠点の分散に伴い、様々な課題が生じています。
先ず挙げられるのが、世界各国で製造された部品を輸入し、組み立てて製品を完成させる工程において、部品の在庫把握がボトルネックになっています。特に海外子会社では、在庫を管理する既存システムが異なっていたり、そもそもシステム化されていない場合は、迅速な在庫把握が困難な状況になっています。在庫管理に限らず製造業者では、生産拠点に応じて複数のシステムの管理業務が、複雑化しています。また設計と製造工程がそれぞれ別システムで運用されている場合トレーサビリティが十分といえません。製造中に部品の欠陥が見つかった場合、設計の原案を作成した担当者を特定するのに何日もかかってしまう可能性があります。
また製造業では、消費者向けの高品質なサービス提供が期待されています。部品交換が必要になったお客様には、迅速な対応が求められます。部品がすぐに用意出来るか把握し、すぐに用意出来ない場合には、予想出荷日と輸送時間を速やかに通知する必要があります。このように製造現場部門だけでなく、サービス部門においても、リアルタイムな状況把握が必要となっています。
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