昨今の製薬業界では、グローバル化やオープンイノベーションによるコラボレーション活動が加速し、組織を横断したナレッジ共有が求められています。
また取り扱うデータが多岐に渡るのも同業界の特徴です。薬理学や薬剤、生物学、遺伝学、化学など科学的データや、統計解析、申請用の臨床試験データ、患者情報、患者の治療満足度に関するソーシャルメディア投稿情報など、多種多様で膨大な関連データが発生しています。これらには社内・社外データベースに格納される構造化データだけでなく、文書・画像・ビデオからの非構造化データも含まれます。
しかし、このような業務の多様性と複雑さが、データから価値ある情報や洞察を得る上で大きな課題となっています。
製薬企業では様々な文書が用いられています。例えば、実験報告書、実験結果、臨床試験結果報告書、科学論文、特許出願書またE-メールでさえも文書として取り扱われています。そして、これらの文書は通常、社内と社外両方のデータソースに由来しています。このように、製薬企業が保有する文書およびデータは、疾患、遺伝子、医薬品、作用機序(MOA)に関するものや、化学構造式、臨床試験の統計解析データなど内容・形式が多岐に渡っているため、データの利活用は容易ではありません。
製薬企業では、億単位の文書や数十億単位のデータレコードなど、いわゆる「ビッグデータ」が取り扱われています。膨大なデータに対する効率的な利活用が課題となっています。
製薬企業では、ケミストリー、バイオロジー、非臨床・臨床、薬事申請、市販後など各業務において高い専門性が要求されます。しかし専門領域は多岐に渡っており、スキルの棚卸しが十分に行われていないケースが殆どです。
特に大規模な組織では、特定のスキルを持った人材を探すのは容易ではありません。保有資格などは人事システムに登録されていますが、過去にどのようなテーマのプロジェクトでどのような業務を担当して、どのような文書を残したかなどは暗黙知化されており、把握することが困難です。
SinequaのコグニティブAIが、過去に作成した文書から、各ユーザーの保有スキルを自動認識し、特定分野に対するエキスパートを一覧で表示するシステムを構築しました。
R&Dインテリジェンス
特定分野における知見を探索し、全ての文書・データを横断した言語レベルでの共起関係を分析します。通常のWeb検索では困難だった情報間の相関性特定に役立ちます。
臨床試験における活用
臨床試験では膨大な試験結果と統計解析データが生成しており、有用なデータの引き出しが非常に困難です。Sinequaは、一定の基準に基づいた精密な検索により臨床試験データの価値ある活用を可能にします。
Sinequaプラットフォームは、あらゆる業界で利用可能なプラットフォームですが、なかでも製薬企業に多くの導入実績があります。この資料ではSinequaの機能紹介に加え製薬企業の代表的なユースケースをご紹介しています。
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