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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、2019年6月4日(火)、東京都品川区のInnovation Space DEJIMAにて、AIによるテキスト解析エンジン「Quid」のイベントを開催しました。同イベントは、お仕事帰りにサクッと気軽に立ち寄れるショートセミナーにしたく18:30に開会しました。60名を越えるお客様にご参加いただき、盛況の内に終了しました。今回はCTCのエンジニア 青木 桜より、なぜテキスト解析の需要が高まる背景やQuidの製品説明、競合分析の事例紹介を行いました。
この記事は同イベントのレポート第3回です。(→第2回はコチラ, 第1回はコチラ)
IoT分野で事業拡大に挑むA社「マーケット分析」
続いて、IoTはどの業界(セグメント)における技術開発が活発かについて分析しました。
IoT関連の事業を行っている企業が5000社以上見つかり、18個のセグメント(業界)に色分けして分類されました。そしてネットワークの中心に存在していたのが、「モバイルアプリ開発」と「AI/ロボット」だったので、こられの技術に取り組む企業が多いことが分かりました。
次に「どの業界に属する企業の投資額が高いのか?」を指標に、各セグメントの成長率をみてみました。その結果、先ほどトレンドの中心だった「AI/ロボット」業界においては、平均設立年が比較的最近でまた成長率も高いため、有望な製品を持つ新興企業が続々と登場していることが明らかになりました。
IoT分野で事業拡大に挑むA社「競合企業の分析」
第2回のレポートで説明しましたが、中長期を見据えた事業戦略を立案するうえで、現在の競合だけでなく潜在的な競合企業についても予想していないと、予期せぬ競合の登場に太刀打ちできないという事態を招きかねません。そこで、IoT技術を保有する企業がどこと提携し、将来に向けてどのような提携関係を構築しているかについて分析しました。ベンチャーへの投資額や資金調達の状況により、定量的に評価することができます。
また競合企業の研究チームは、どのような技術分野にフォーカスしているか、研究論文や特許情報を読み込んで分類してみました。その結果、SNS関連やフィルムや材料系、CPU・メモリにIoT技術を取り入れようとしている企業が多く、中でもSNS関連が突出していることが分かりました。
A社は、Quidが提示してきた情報から思いもよらない気づきが得られたことで、最終的にホワイトスペースを特定し、どの分野に今後ビジネスを拡張していくかの結論まで導き出すことができました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。今後も、AIを用いたテキスト解析事例を随時公開してまいります。ご期待ください!
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