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クライオ電子顕微鏡によるタンパク質の構造解析サービス

クライオ電子顕微鏡(Cryo-EM)サービス

Proteros社では、2017年ノーベル化学賞を受賞したクライオ電子顕微鏡を用いたタンパク質の構造解析解析サービスを提供しております。クライオ電子顕微鏡は、結晶化が困難な、膜タンパク質やタンパク質複合体、抗体などの構造解析に有効な手法です。

拡大図
Modification of illustration by Alan Merk et al.,Cryo-EM resolution s barriers to facilitate drug discovery, Cell, 2016 Vol165, 1698-1707.
図1:X線構造解析とCryo-EMとのターゲットサイズ

一般的に200KDaを超える場合はCryo-EM, 200KDa以下の場合はX線構造解析を利用します。

通常のCryo-EM解析 Proteros社Cryo-EMサービス
クライオ電子顕微鏡の使用回数が限られている 毎週使用することが出来るため、十分な計測と検討を行うことが可能
測定に必要なクオリティのタンパク質を発現・精製することが難しく、時間がかかる 様々な種類のタンパク質を発現・精製した経験があり、短期間で行うことが可能
サンプルを持ち運ぶ際に凍結させたり、4℃にインキュベーションした状態にする必要がある⇒タンパク質のクオリティに影響する場合がある 測定する施設がProteros社の所在地と同じ市内にあるため、移動時間が短い。そのため、サンプルを凍結させる必要がなく、鮮度の高いなタンパク質を使用することが出来る。
アカデミアとの共同研究を行う場合、解析期間などが予測できない 解析期間を予め設けて実験予定を組んでいるため、解析期間が予測しやすい
解析の状況が把握することが出来ない(特にアカデミアとの共同研究) マイルストーンを設けているため、プロジェクトの進捗状況が明確化している
Cryo-EM用のsample/grid準備がオートメーション化されていない マCryo-EMに関わるsample/grid準備がオートメーション化されている

表1:通常のCryo-EM解析とProteros社Cryo-EMサービスとの違い

拡大図
図2:Proteros社Cryo-EMのサービスワークフロー
Establishmentフェーズ サービス名 内容 概算
期間
解析により得られること
Protein for EM
  • タンパク質の作製・精製
6-24週間 Cryo-EMに利用できる高品質のたんぱく質
EM feasibility Analysis
  • ・Negative staining EM grid screening
  • ・Negative staining 2D classification
2-6
週間
EM feasibility analysis(純度、均一性、Complexの安定性)
ryo-EM condition Optimization
  • ・Cryo-EM grid freezing conditionの最適化
  • ・Cryo-EM 2D classification
4-12週間 Cryo-EM解析の最適なコンディション
Structure Determinationフェーズ サービス名 内容 概算
期間
解析により得られること
Low resolution Cryo-EM structure
  • ・12時間のデータ収集
  • ・Data processingと構造のRefinement
4-8
週間
低分解能のCryo-EM構造(3D envelope, >15Å)
High resolution Cryo-EM structure
  • ・12時間、24時間 and/or 48時間のデータ収集
  • ・Data processingと構造のRefinement
8-18
週間
高分解能のCryo-EM構造(visible side chains, <4Å, リガンドの結合様式)

表2:Proteros社によるCryo-EMサービスの提供形態および概算期間

Proteros社のCryo-EMは、EstablishmentフェーズとStructure Determinationフェーズと2段階に分かれております。

サービスの価格と期間は、お客様のご要望に応じて個別にご提案させていただきます。
詳細は、以下のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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