原文:https://netbasequid.com/blog/eservices-emerging-trends/(本文中の画像は、当URLからの引用です)
今年は大変な一年でしたが、各ブランドはパンデミックから生じた新たなトレンドを活用する事で、業績を挽回できます。その一つが、SNS分析を使って抽出した「eサービス」です。
本記事では、「eサービス」分野を具体的に見ていきます。
- eサービスにおける新たなトレンドを特定する
- 愛、ディナー、腹筋鍛錬 - 「ソーシャルリスニング」がブランドの道導となる
- イベント拡大によって生じた機会
また、重要な定量的データは以下になります。
- デジタルトラフィックの71%が携帯電話により行われている
- 過去6ヶ月間に37%の消費者がデートアプリを利用したことがある
- 67%の消費者が音楽イベントのライブ動画を見たら、そのチケットを購入する動機が高い
eサービスの新たなトレンド
2020年は外食、ジム通い、デート(婚活/出会い系)までも全てが過去の物となってしまいました。そして、企業は新しい取り組みで顧客にマーケティングを行なっています。
レストランでは食べ物だけでなく、生活必需品も宅配するサービスが始まり、数多くのトレーニングジムが何百万人ものメンバー向けにオンライン配信を始めました。こうした変革を経て、今ではeサービスが私たちの日常生活に欠かせない存在になりつつあります。そして、ソーシャルリスニングとマーケットインテリジェンスを活用することで、貴社がこの新しいトレンドの最先端に立つことができます。
下記Quidニュースネットワークから、eサービスに関するメディアの話題と各業界がどのように活用しているのかが見えてきます。例えば、Virtual Fitness Classes(バーチャル・フィットネスクラス)と同様に、Dating Apps(デートアプリ)も大きなクラスターがあります。パンデミックの影響で、コンフォートフードのデリバリーに焦点を当てたクラスターも多くあります。
新たなトレンドをタイムラインで表すと、話題の移り変わりがとても早いことが分かります。例えば、2月には、Uber Eatsの市場を占有する動きや、消費者の安価欲求がFood Delivery M&A(フードデリバリー M&A)の大きな話題にしました。ところが、4月になると、話題の中心はVirtual Fitness Classesの急増に取って代わられました。また、人々が自粛による孤独を感じている中、Dating Apps(デートアプリ)が1年中通して話題になっており、過去2ヶ月間でOnline Dating(オンラインデート)の人気が急上昇しているのも納得できます。この変動の激しさからベンチマークを設定する事が、消費者を理解するためにどれだけ重要かが見て取れます。
タイムラインを調査すると、話題が移り変わる「原因」を明らかにします。
関心の高い部分に着目すると、何が語られているのかが見えます。下図のVirtual Fitness Classesでは、シニア向けフィットネスとオンラインクラスにおける需要が急増することが分かります。Datingではベストアプリから、さまざまな客層を対象にしたデートサイトまでの話題が表示されています。そして、Food Delivery M&Aでは、世界のフードデリバリーアプリの競争について議論されています。
それでは、NetBaseとQuid Socialを使って、消費者は何を語っているのを解明していきます。
フィットネス、デート、外食のeサービス
「消費者の感情」は商品販売を成功させる鍵となりますが、日々変化する消費者のニーズを即座に把握することは困難です。しかし、弊社のソーシャルリスニングを使えば、特定期間における、各カテゴリーへ対する感情の上下を簡単に可視化できます。
例えば、下図でeサービスのFood(食べ物)、Dating(デート)、Fitness(フィットネス)の6か月間のNet Sentiment(センチメント)を比較しています。Datingは横ばいで推移しており、Fitnessはロックダウン中の運動に注目しており、センチメントを高く維持しています(範囲: -100〜100)。そして、Foodは激しく上下していることから、人々は食べ物に対して強い感情を持っている事が分かります。
新しいトレンドはこれらの上下傾向から発見できますが、下図のFluctuation summaryに9月14日をクリックするとより詳細な情報を見る事ができます。
この日、最も肯定的に捉えられた投稿はマニラの新聞が取り上げた、家庭料理人がSNSを使って人々に食事を配達している記事でした。これは食べ物の配達とマーケティングの新たなチャンスかもしれません。
このインタラクティブのワードクラウドを見れば、消費者がフードデリバリーに肯定的な感情を持っているのは一目瞭然です。
例えば、Greatをクリックすると、「Pet」というニュージーランドのペットフードデリバリーサービスに関するInstagramの投稿が表示されます。これは企業が消費者(のペット)の新たなニーズに合わせて、アプリとWebサイトを活用して派生した新しいeサービスの一例です。
食べ物だけでなく、デートやフィットネスのアプリも大きな話題となっています。モバイルデバイスは国内のデジタルトラフィックの71%を占めており、最近では多種多様なアプリが消費者とeサービスを繋いでいます。
下図のグラフで、フィットネスアプリを中心に、エンゲージメントの高い順に表示しています。特に注目すべき部分は、最大のクラスターはStart Working Outなのですが、エンゲージメントがトップなのはWeight Lossです。
そして、抜粋された記事では、フィットネスを中心にベストアプリから没落した原因までがハイライトされています。
ブランドにとって、アプリ内でマーケティングを行うのが絶好の機会で、デートアプリさえ当てはまります。37%の人が過去6ヶ月間にデートアプリを使ったことがあり、どのアプリが気に入ったか、どれを削除したか、すべてをSNSに発表しています。
SNS分析では、消費者がどこで話しているかを詳しく示しています。下図のように、ドメインが検索のフィルターにかけられると、TwitterとTumblrがトップの結果が出てきます。
数回クリックするだけで、投稿者が何を話しているのかが分かり、ビジネスチャンスが見えてきます。例えば、この女性はデートアプリにうんざりした気持ちを述べています。
また、このニュース記事は、新しいトレンドがデートアプリを席巻する可能性があると書いています。
注目ポイントを選定すれば、デートだけではなく、食事とフィットネス等様々な領域における新たなeサービストレンドを発見する事ができます。
イベントはチャンスです
消費者と繋がるために、ブランドは常に革新的なアプローチを探しています。最も独創的なのは、ライブ音楽とエンターテイメントの分野です。下図のニュースネットワークから、音楽のクラスターは小さいですが、深く掘り下げれば、多くの情報が含まれています。
オンラインライブ音楽イベントの投稿件数は比較的少ないですが、ソーシャルエンゲージメントは高いです。また、67%のライブ動画視聴者が後日のコンサートチケットを購入する可能性が高いそうです。これはブランドが今後のキャンペーンにおいて心掛けるべきことです。
そして、ライブ音楽やライブ映画館で、ソ-シャルディスタンスを保つ新しいルールに関する投稿や記事もはっきり見えてきます。
オンラインライブイベントやドライブインシアターは、ソーシャルディスタンスを維持しながら映画鑑賞のようなソーシャルな活動を可能にし、消費者も心から楽しんでいます。下図のセンチメント車輪グラフは、全体的にポジティブなセンチメントと消費者投稿の具体例をまとめています。
また、「the UK and comedy」はドライブインを活用した、ライブエンターテイメントを実施する予定です。他のエンタメやeサービスもまもなく同様のイベントを開催する可能性は高いです。
貴社にとって、消費者が求めていることを理解するために、ソーシャルリスニングが鍵となります。最高のソーシャル分析ツールと次世代AIを活用したマーケットインテリジェンスを運用して、新たなトレンドが発見できます。
是非今すぐデモのご依頼をお問い合わせください。