前回まで、ヘアケアに関する消費者の声が掲載されている、過去2年間のニュース・ブログ記事を、AI(自然言語処理)を搭載したテキスト解析エンジンQuidで分類した結果から、注目度の高いヘアケア成分のトレンドをご紹介しました。
そこで今回は、ヘアケア成分に特化した過去2年間(2017年1月~2018年1月)のニュース・ブログ記事の2056件まで絞り込んでからAIでテキスト分類しました。
AIによるヘアケアの話題を分類した結果
ヘアケア成分にフォーカスして分類しましたが、「ナチュラル成分」や「オーガニック成分」など、自然派志向が高まっていることが分かります。具体的な成分の一つとして、「シードオイル」がトレンドになっているようです。これは、「癌など毒性化学物質」に関する話題も注目されていることから、ヘアケア成分は消費者から、美容効果だけでなく、安全性まで求められる時代になったようです。
また、年中常に注目を浴びている話題がある一方で、特定の時期に注目される話題もあります。
そこで、各話題と注目度の相関性を解析するために、ヘアケア成分に関する記事を時系列で分類してみました。
ヘアケア成分のタイムトレンド
上図の分類結果で、各話題(ヘアマスクなど)に関する記事の数が、色で区別されて表示されています。
詳しく見ていくと、最も多くの割合を占めるヘアマスクは、年中一定の割合で話題に上がっています。また、季節毎で変動が見られたのは「ナチュラルヘアケア成分」、 「ドライヘア」でした。
一方、季節というよりも、抜け毛対策のための「機能性成分」、「薬効のあるハーブ成分」が発表された時期には、一時的に記事が増えていました。
このように、ヘアケア成分の記事をAIで分類することで消費者の自然派志向が高まっているというトレンドを把握できました。またトレンドが一時的なものか、継続的なものなのかを見極めるために、時系列による分析も重要であることも分かりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事は次回へと続きます。パート4もご期待ください。(sales-quid@ctc-g.co.jp)。