導入事例/論文

NASA - Jet Propulsion Laboratory

XLfitの導入により、強力な解析能力と現実的な科学値を手に入れることができました。

XLfit: Curiosity(キュリオシティー)動力曲線の計算

Jet Propulsion Laboratory (以下、JPL) により運営されているNASA’s Deep Space Networkは、23機もの宇宙探査機と活動指名を実行するための10装置を所持しています。これらすべては、太陽系・宇宙を超えた地球探索のNASAプルグラムの重要なパートを占めています。

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より大きく改良された惑星探索機

Mars Science Laboratoryの新規ミッションーーCuriosity(キュリオシティー)と呼ばれる惑星探査機は、2012年8月に着陸します。主要なミッション・目的は、火星が生命活動を維持できる環境になっていたことがあるかどうか決定することです。土壌や岩から収集・発掘されたサンプルから化学的に分析が行われ、レーザーにより距離から岩が分析されます。
キュリオシティーは、少なくとも687地球日(地球の自転周期に基づく地球上での1日)調査を続けます。搭載した科学装置の最大積載量は前回よりも10倍の質量で、カメラ、X線観測装置、放射線&UV検出器などを含む2倍もの数に及びます。これらを搭載するのにかなりの動力を消費します。これを確認するために、キュリオシティーのあらゆる環境において同六を保持できているか確証を得るため、NASA Jet Propulsion Laboratoryは、惑星探査機が全ての時間に渡り、動力を発生しバッテリーが稼働し続けられるかについての調査か課せられました。

XLfit threw the dog a bone

バッテリー温度、電流と充電状態をパラメータとした関数で示された電圧表の作成を必要としていました。これには極限までの変化を想定に入れなければなりません。しかし、火星の地表を模倣した環境で数千もの実験を行わない限り、実情に応じた全ての組み合わせについて試験することはできません。
XLfitは、電圧表で試験が行われていない領域までの外挿するために、温度格差に対してカーブフィッティングしデータを補正するために使用されました。JPLのエンジニアにとって、問題なのは、データはいつも必ずしもクリーンで完全なものではないということでした。XLfitは、数千もの実際に行われた実験からデータをフィッティングし、適切なモデル構築するために使用されました。これにより、惑星探査機がいかに動力を維持し、全ての時間において動力を準備しておくべきか理解するために必要な計算をすることができました。
「我々は、実にエキサイティングなプロジェクトに貢献できたことを喜ばしく思います。」とXLfit製品責任者のAndy Vinesは語りました。「70以上ものビルトインされたモデルにカスタムモデル追加機能もあり、XLfitをアドインしたExcelは、強力な解析能力と現実的な科学値を提供します。」

メリット

キュリオシティーの動力システムが、数千もの極限環境の一つでいかに機能するか知ることは必要不可欠ですが、XLfitの支援なしではそのプロセスにおいて不可能でした。ミッション達成に向けて、単に時間節約だけでなく、XLfitなしでは完全な解析は実現しなかったでしょう。
XLfitは、キュリオシティーが687地球日プロジェクトが完了する前に、エネルギー不足の状態で稼働すること決してなくまたその後もしばらく稼働する見込みがあることが確認できました。改善されたバッテリーモデリングの正確性は、信頼性をまし、稼働中のエラーの幅を削減させました。このミッションは、惑星探査機を危険に晒すことなく、より深い科学を実行できました。

JPLにおけるXLfitのその他利用

JPLにおいて、XLfitは太陽電子のパフォーマンスカーブのような定期的な解析業務に使用されます。
XLfitは、Mars Science Laboratoryの科学研究を支援しました。

図:XLfitデスクトップ画面 – Excel中に表示されたフィッティングと関連チャート

ディア・アンド・カンパニー社

Excelで動く利便性があり、カーブフィッティングを行えるXLfitは正に当社のニーズに合致した製品です。

会社のあらまし

1837年にJohn Deere氏が前身となる個人経営の鍛冶屋を創業し、1868年にディア・アンド・カンパニー社が設立されました。そこから、今や世界中で事業を展開し、約47,000人の従業員を抱える企業へと発展を遂げたディア・アンド・カンパニー社は、米国の製造業において最も歴史ある企業の一つです。
ジョン・ディアの農業機械部門は、世界最大手の農機具メーカーとして、農業に関するあらゆるサービスやソリューションを取り揃え、業界一のディーラーネットワークを駆使して製品の販売やサービスの提供を行っています。

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ジョン・ディアとXLfit

ジョン・ディアの農業機械部門のエンジニアは、2004年から自社製コンバインの性能ベンチマーキングにIDBSのカーブフィッティング・統計解析ツールXLfitを使用しています。XLfitはデータ解析・品質管理ツールとして、ジョン・ディアにおける性能追跡プロセスの効率向上に役立ってきました。
XLfitを利用してエンジニアが生成した情報は、自社製コンバインと競合他社製コンバイン/自社従来機種との性能比較や、社内の品質保証・意思決定改善サポートに活用されています。

データの収集と解析

各コンバインからの性能データは、トレーラー上の一連のスケールを用いて収集され、計算や解析のためにMicrosoft® Excelのスプレッドシートに直接送られます。データはグラフ上にプロット(打点)され、主要性能指標(燃料経済性、穀粒サイズ、燃料搭載量、1秒間の穀物刈り取り、ロータ回転数、穀粒損失を最小限にする最適な流量、さまざまな速度および馬力における穀粒損失など)の解析と測定に用いられます。

エンジニアは、モニタリング対象の性能指標ごとに1個ずつ、最大で12個の異なるデータプロットを作成します。x軸には性能指標(例、コンバインへの作物収穫速度)を、y軸には所与の速度または流量における穀粒損失のパーセンテージを表示します。この例では、1マイル/時間といった低速では穀粒損失が高く、機械の速度が上がるにつれ損失は減り、速度がさらに上がるとまた損失が増えます。
コンバイン性能指標ごとの各プロットには、特定のコンバインからの結果を表した試験座標成分が一般に4~8個必要となります。この各座標成分(コンバイン)のデータ点が曲線に当てはめられます。

https://www.idbs.com/en/success-stories/2010/10/deere-company/

XLfitの導入以前

XLfitが導入されるまで、ジョン・ディアのエンジニアは、Excelスプレッドシートデータのプロットと解析に複数のプログラムを用いなければなりませんでした。データを見て解析するには、アプリケーション間のコンスタントなデータ移動を含む一連の手作業が必要でした。

また、一つのプロットにカーブフィット(曲線近似)を重ね合わせることができなかったため、データの動向が見えづらく、理解するのも一苦労でした。各カーブフィットには、個々にプリントしたグラフを用意しなければならず、同じプロットについての曲線同士を手作業で比較する必要がありました。エンジニアは、別々のカーブフィットを表す曲線をプリントアウトされた各グラフ上に描く作業を行っていましたが、グラフ間でもプロット間でも表示が標準化されていないという問題が生じました。

性能指標プロット内、そしてプロット間でのデータ比較が難しいため、性能動向検出は冗長なプロセスとなり、レポート作成は時間のかかる単調な作業と化していました。

XLfitの活用法

ジョン・ディアでは、Excel内で動かすことができ、さらにプログラムが可能なカーブフィッティング・統計解析ツールを必要としていました。
ジョン・ディアのITアナリストであるLee Hipwell氏は、 2004年に次のように語っています。「XLfitは、プログラム可能という必須条件をクリアしています。さらに、Excelで動くアプリケーションであることも、利便性を求める当社のニーズに合致しました」

主要性能指標の測定では、複雑な数式や関数を扱わなければならないため、選ばれるカーブフィッティングアプリケーションは、カーブフィットモデルや式をカスタマイズして組み込むことができるものでなければなりませんでした。
「中には、逆関数を計算できない式もあります」と、Lee氏は述べます。「このような式の切片値を求めることは、数学的に非常に複雑です。こうしたタスクを容易にしてくれるのがXLfitなのです」

XLfitでは、ユーザーが独自のカーブフィットモデルや統計モデルを追加したり、既存のモデルを変更したりできるため、エンジニアがあらゆる関数を駆使して、必要な専用の式を作成できるようになりました。
多項・指数・二次曲線近似式などのXLfit独自のルーチンをExcel解析テンプレートで利用できるため、コンバイン性能のベンチマークモニタリングと性能動向追跡の効率と生産性が向上しました。
XLfitの機能性は、さまざまな点でベンチマーキングプロセスに役立っています。

https://www.idbs.com/en/success-stories/2010/10/deere-company/

複数のカーブフィットの重ね合わせ

XLfitが持つ複数のカーブフィットと図の重ね合わせ機能により、エンジニアがカーブフィット(または試験座標成分)をプロット内で簡単に重ね合わせて比べられるようになり、各曲線の明確な視認・比較が可能になりました。
ポイント&クリックによるカーブフィット選択で、個別の曲線を各試験座標成分やコンバインのデータに当てはめ、各曲線を互いに重ね合わせて見ることができます。すべての曲線が一つの性能指標プロットに表示されるため、コンバインごとの結果の比較が簡単です。例えば、穀粒損失を最小限にする最適なコンバイン速度などを示す各曲線近似式の切片値も、簡単に見て取れ、比較することができます。

下の例は、5個の異なる座標成分で、ベースコンバイン対試験コンバインのMOG(わら)流量に応じた全穀粒損失のパーセンテージを測定したプロットです。全損失測定値には、セパレータおよびクリーニングシューによる穀粒損失のパーセンテージが含まれています。穀粒損失は、作物収量と損失サンプルで回収された穀粒量に基づいて算出しています。

XLfit使用論文

  1. Functional gamma‐secretase inhibitors reduce beta‐amyloid peptide levels in brain

    雑誌名:Journal of Neurochemistry

    発行年月日:2001年1月1日

    巻、ページ:Volume 76, Issue 1,Pages 173-181

    筆者:HF Dovey, V John, JP Anderson, et. al.

  2. SDRS—an algorithm for analyzing large-scale dose–response data

    雑誌名:Bioinformatics -Oxford journal

    発行年月日:2011年8月24日

    巻、ページ:Bioinformatics (2011) 27 (20): 2921-2923.

    筆者:RR Ji, NO Siemers, M Lei, L Schweizer, et. al.

  3. Plasmodium falciparum: stage specific effects of a selective inhibitor of lactate dehydrogenase

    雑誌名:Experimental Parasitology

    発行年月日:2005年10月1日

    巻、ページ:Volume 111, Issue 2, Pages 105–114

    筆者:L Vivas, A Easton, H Kendrick, A Cameron, et. Al

  4. Biological evaluation of tubulysin A: a potential anticancer and antiangiogenic natural product

    雑誌名:Biochemical Journal

    発行年月日:2006年1月1日

    巻、ページ:396 (2) 235-242

    筆者:G Kaur, M Hollingshead, S Holbeck, et al

  5. Selective ALK inhibitor alectinib with potent antitumor activity in models of crizotinib resistance

    雑誌名:Cancer letters

    発行年月日:2014年9月1日

    巻、ページ:Volume 351, Issue 2, Pages 215–221

    筆者:Tatsushi Kodama, Toshiyuki Tsukaguchi, Miyuki Yoshida, Osamu Kondoh, Hiroshi Sakamoto

  6. A novel nociceptin receptor antagonist LY2940094 inhibits excessive feeding behavior in rodents: a possible mechanism for the treatment of binge eating disorder

    雑誌名:The Journal of Pharmacology

    発行年月日:2015年12月2日

    巻、ページ:vol. 356 no. 2 493-502

    筆者:MA Statnick, Y Chen, M Ansonoff, et. Al.

  7. A selective peroxisome proliferator-activated receptor δ agonist PYPEP suppresses atherosclerosis in association with improvement of the serum lipoprotein profiles …

    雑誌名:Metabolism

    発行年月日:2016年1月1日

    巻、ページ:Volume 65, Issue 1, Pages 16–25

    筆者:Noriyuki Naya, Keita Fukao, Akemi Nakamura, Tadateru Hamada, Masayuki Sugimoto, et. Al.

  8. EGFR inhibitors identified as a potential treatment for chordoma in a focused compound screen

    雑誌名:The Journal of Pathology

    発行年月日:2016年3月31日

    巻、ページ:Volume 239, Issue 3, Pages 320–334

    筆者:S Scheipl, M Barnard, L Cottone, et. Al.

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