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製品トピックス2017/6/16

実験室の冷凍庫を稼働するのに、どのくらいのコストが掛かっているでしょうか?

投稿日:2017年6月20日

原文:
http://www.titian.co.uk/2017/06/20/how-much-does-it-cost-to-run-my-laboratory-freezer/

訳文:
Titian社コンサルタントのSteffen Koehler氏とMark Doring氏が、この課題について考察しました。

あなたは、実験室にある冷凍庫のランニングコストについて考えたことはあるでしょうか。 例えば、-80°Cの冷凍庫を運用・維持するのに毎年どのくらいのコストが掛かっているでしょうか。 冷凍庫を購入時の初期費用や年間の電気代・保守サービスはもちろん、それ以外にも隠されたコストが必要なことも注意すべきでしょう。

これらには、以下にまつわるコストが含まれます。
•換気 - コンプレッサーで発生した熱を適切に放散するための、HVAC(冷暖房空調設備)設置には費用が掛かります
•機器の設置面積 – 冷凍庫を設置する、実験室の場所にもコストが発生する場合があります

あなたの実験室では、最も効率的な運用で冷凍庫が使用されているでしょうか。あるいは、冷凍庫には、実際に必要なものは少量だけで、使用期限切れの古いものや余分なものが大量に入っているということはないでしょうか。

実験室にある冷凍庫の保管スペースがなくなったとき、新しい冷凍庫を買いますか。それとも、実験室の面積を有効活用するために、実験サンプルの在庫管理を合理化するプロジェクトに着手しますか。

効率的な在庫管理には、保有する研究用資材から使用期限内のものと、処分すべきものとを選別するために、冷凍庫内の在庫を十分に把握している必要があります。しかし、これは必ずしも容易なことではありません。 多くの場合、科学者が冷凍庫に格納されているものを適切に把握するためには、冷凍庫を空にしてから解凍するという煩わしい作業が発生してしまいます。

次のように、事実は“冷たく”、難しいものです:標準的な-80℃の実験室用冷凍庫は、毎年約6900kWhの電力を消費します。 電力価格が高い国(ドイツなど)では、毎年、冷凍庫ごとに1600ユーロが掛かります。 これにメンテナンスコスト、設備費、減価償却費を加えると、多額の投資となってしまいます!

そこで、Titian社が開発したMosaic FreezerManagementソフトウェアを使用すると、冷凍庫内の在庫管理を容易かつ経済的に行えるため、実験室の冷凍庫の有効活用が可能になります。 FreezerManagementは、実験室内の全てのコンテナを追跡できるので、全てのサンプルがどこにあり、また新しいサンプルを配置できる保管スペースがどこにあるかを、いつでもすぐに把握することができます。 人手だけでは管理・追跡しきれない点を補うため、必要とするサンプルを見つけるため各実験室の冷凍庫を探していく必要はありません! これは、更なるコスト削減に繋がります。

以下のケースが、どれだけ無駄なコストを発生させているか考えてみましょう。:

研究者がサンプルを探すのに浪費した累積時間や、秩序ない保管スペースが原因で研究の遅延が生じること
•保管庫内に既に在庫があるにもかかわらず、在庫を問い合わせする手段がないため、研究者が重複して同じ研究用資材を購入してしまうこと
使用期限切れのサンプルが、冷凍庫のスペースを占有すること

FreezerManagementはサンプルの在庫管理だけでなく使用期限も追跡し、古いサンプルを容易に検索、選択、廃棄するのに役立ちます。 サンプルの種類に応じて固有の保存ポリシーを設定することもできます。 これらの機能を利用すれば、ストレージソリューションを最大限に活用し、コスト、不要な廃棄物、実験室の非効率性を大幅に削減できます。

この記事に関する内容は、Titian社が発行した、ライフサイエンス企業のサンプル管理者が直面している課題をレビューするラボサンプルマネジメントのためのガイド「ホワイトペーパー:White Paper: The Essential Guide to Laboratory Sample Managementにも詳しく解説しています。 このホワイトペーパーは無料でダウンロードできます。

著者紹介:

Mark Doring氏は、25年間従事していたSchering Plough社で、生化学者として新規リード探索の自動化およびインフォマティックスを駆使したハイスループットスクリーニングアッセイの性能、開発および化合物調製に携わっていました。2015年、ビジネスアプリケーションコンサルタントとしてTitian 社に加わりました。

Steffen Koehler氏は、Evotec社で10年間、化合物管理を担当していました。その後、Direvo社において、スクリーニングと自動化の業務を統括していました。 2013年のTitian社への入社後は、ビジネスアプリケーションを重点的に取り組んでいます。

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