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RegSysユーザー会・コンプライアンスセミナー 第5回 イベント報告レポート

本セミナーは、盛況のうちに終了しました。
多数の皆様のご参加、誠にありがとうございました。

開催概要

2015年度 RegSysユーザー会並びにコンプライアンスセミナー

午前中のRegSysユーザー会では、法規制化合物チェック支援システム『RegSys』のユーザーが一堂に会し、ユーザー間でシステム活用に関する討議や、今後の製品開発に向けた意見交換が活発に行われました。
続いて午後のコンプライアンスセミナーでは、 法規制化合物対応にご興味のある方や、『RegSys』の導入をご検討されている方など、多数の企業様も加わりました。ここでは、製品の最新情報始め、導入ユーザーからのご講演により有益な製品活用事例も共有され、大変実のあるイベントとなりました。

近年、化学物質に関連する社会問題の増加を背景に、各企業様におきましても、コンプライアンスの観点から規制対象化合物の適切な判断および厳格な管理・運用体制の構築が、今まで以上に求められております。 
その一方で、規制当局から発信される法改正の頻度は毎年増加傾向にあり、規制対象化合物となる定義自体も難解なため、自社に保有する全化合物に対して、網羅的な適正な管理の徹底は困難を極めています。

こうした課題を解決する手段として、ITの側面から補完できるソフトウェアの活用が急務となっております。
CTCLSは、2007年の販売開始以降、多数の企業様に法規制化合物チェック支援システム『RegSys』および試薬管理システム『RAKTIS』をご導入・ご活用頂いております。本セミナーでは、ユーザー企業を代表して2社より事例紹介と題し、各社のコンプライアンスに向けた取り組みについてご講演を頂きました。

参加者55名

開催日時 2016年1月20日(水)10:30-17:30
RegSysユーザ会は10:30~12:30
コンプライアンスセミナーは14:00~17:30
会場 フクラシア東京ステーション 東京都 千代田区大手町2-6-1
主催 CTCライフサイエンス株式会社
費用 参加費無料ツ黴€

RegSysユーザー会

RegSysユーザー会では当日ご来場頂いたユーザーの皆様の自己紹介に始まり、
下記の内容についてディスカッションが行われました。

  • ●新設される法令辞書について
  • ●boxを用いた辞書更新ファイルの配信システムのご案内
  • ●ユーザー会開催に先立ち実施した、対応法令やRsgSys機能向上のためのアンケート結果と、
    代表的な回答に対するCTCLSの取り組みのご説明
  • ●2016年6月から施行されるリスクアセスメントの義務化について

コンプライアンスセミナー

ベンダー講演 「法規制化合物チェック支援システム『RegSys』および試薬管理システム『RAKTIS』の最新情報」

CTCライフサイエンス株式会社
営業・技術本部 技術開発部 

長崎 洋

RegSysおよびRAKTISの開発元であるCTCLSより、コンプライアンス強化の背景と課題、最新の動向について触れた後、法規制化合物チェック支援システム『RegSys』と、試薬管理システム『RAKTIS』を詳しくご紹介しました。
最新の導入実績として、2007年の発売以来、RegSysは25社1教育機関、RAKTISは15社と多数のお客様に採用頂いたことを発表しました。
両製品共に毎年1回ユーザー会を開催していることを、システム未導入のお客様にご説明しました。

ここでは、ユーザーとCTCLS間で活発な意見交換が行われ、現状の課題を共有した上で機能に関する追加要望など、ユーザーが将来の製品のエンハンス・バージョンアップの内容にコメントするなど、ユーザーの意見を大いに反映しながら製品開発していることを強調しました。

ユーザー講演1 「小野薬品での試薬管理と法規制対応への取組-いくつかの事例紹介-」

小野薬品工業株式会社
研究総務部

宮崎 徹 様

RegSys/RAKTISを導入されている小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)宮崎様より、小野薬品における試薬管理と法規制対応に向けた自社の取組みについてご講演頂きました。

先ず、小野薬品での試薬管理/法規制化合物チェックにおける自社の課題解決を試みた、これまでの経緯についてお話し頂きました。
続いて、RegSys/RAKTISの導入後、当初化学系業務のみで利用していたが、その後生物系業務へも展開したと発表されました。
今後は、製剤・分析系業務への領域拡大やELNとの連携も視野に入れていることを語って頂きました。
また、小野薬品様で取り組まれている輸出規制・労働安全衛生法への対応の中でもRegSys/RAKTISを用いた実例を交えてお話し頂きました。

ユーザ講演2 「中外製薬におけるRAKTIS運用」

中外製薬株式会社
研究本部

山本 駿 様

中外製薬株式会社(以下、中外製薬)山本様より中外製薬における試薬管理システム『RAKTIS』を用いた試薬管理の運用についてご講演を頂きました。

中外製薬は法規制対応や指定薬物の増加、企業の社会的責任の増大化などの外的要因に加え、研究員の安全性の確保、試薬保管の最適化による更なる業務効率化とコストダウンを目指しRAKTISをご採用頂きました。

ご講演の中では、中外製薬によるRAKTISの運用体制や管理対象品目の社内ルールや発注から納入、保管、使用、廃棄に至るまでの業務フローを現場の目線にて詳細にご説明頂きました。

現在は化学系の研究者で有用な中間体の管理も含めて使用しておりますが、今後生物系への展開も視野に入れ更なる試薬の一元管理によるコンプライアンス向上、資源の最適化を目指されております。

ベンダー講演 「創薬研究データのEnd User解析」

CTCライフサイエンス株式会社
営業・技術本部 技術開発部

中本 篤

CTCLSが取り扱っているTableau Software社のビジュアル分析ツール『Tableau(タブロー)』をご紹介しました。

冒頭、Tableauは低価格でありながら多様なニーズを満たす表現力をもち、様々なデータソースに標準対応し、直観的な操作のみでEnd User解析を可能にするビジュアル分析ツールであると、メリットを説明しました。デモンストレーションでは、Tableauの基本操作から始まり、プロジェクト内の試薬費用の管理、法令毎の試薬保管場所を棚卸する際の活用、物性情報・構造情報連携におけるEnd User解析をご覧いただきました。

最後に、どなたでも今すぐお申込みが可能な、2週間無料トライアルについてご案内しました。

トライアルのお申込みはコチラから >>

招待講演 「研究試薬標準カタログコンソーシアムの提案」

ラボコンサルテーション株式会社http://lab-consul.co.jp/
代表取締役

島本 哲男 様

ラボコンサルテーション株式会社 島本様より、聴衆者に向けて研究試薬標準カタログコンソーシアムの立ち上げを呼びかけられました。近年、研究試薬業界を取り巻く環境は法規制管理の厳正化により、高い水準での法令遵守への意識が浸透してきており、様々なITシステムの導入が進む一方で、経費圧縮も至上命題として存在していると語って頂きました。

そうした業界が抱える共通課題に対し、各社が協力し合い取り組む活動の一つとして、島本様は試薬カタログの標準化コンソーシアムをご提案されました。

具体的には、試薬メーカー始め流通代理店、システムベンダー、利用者が統一した規格の標準カタログを使用することで、試薬提供側から質の高い正確な情報をタイムリーに提供できるようになり、試薬を購入する各所においてはデータ更新手順の簡略化が実現できると考えられます。この取り組みが、同業界全体としてコストダウンや全体効率化すると説明されました。

CTCライフサイエンスは
今後も有益な情報を配信してまいります。

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