イベントレポート2019/11/11

AIによる情報発見エンジンセミナー

- 情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは? - <パート1>

AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~

[読了時間:10分]

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、2019年9月19日(木)、東京都千代田区のフクラシア丸の内オアゾにて、「AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~」を開催しました。

皆様は、「情報検索」に多くの時間を費やしてしまった経験をお持ちではないでしょうか。

昨今IT化が進み、各企業では用途に応じた複数のシステムが導入されております。これにより、浮かび上がった課題があります。「ユーザーの61%が欲しい情報を得るために、少なくとも4つのシステムにアクセスする必要がある」や「業務時間の36%が、複数のシステムに跨って分散された情報を探している」など、システム化が進むにつれ、情報探しによる時間を浪費してしまうという事態を招いています。

マルチベンダーのITソリューションプロバイダーとして、様々なシステムを導入してきたCTCは、複数のシステムを跨いて、効率よく情報探しできる仕組みの重要性を肌で感じていました。そこで注目したのが、利用目的や蓄積データの種類が異なるシステムを一括で検索可能にする、仏Sinequa SAS(以下、Sinequa社)が提供するエンタープライズサーチプラットフォームSinequa ESです。同社は、エンタープライズサーチプラットフォームのデファクトとして、既に欧米でマーケットを確立しています。Sinequa ESは、一般的なエンタープライズサーチプラットフォームとは一線を画しています。それは搭載されたAIが、検索で掘り出したデータに対し、ユーザーの参考となる関連情報までレコメンドするため、新たな知見の引き出しを強力に支援します。

CTCは2018年10月、Sinequa社とパートナー契約を締結し、国内におけるSinequa ESの提供を開始しました。
今回のセミナーは、国内で初開催となるイベントです。Sinequa ESの利用実績の多い製薬向けのプログラムを構成したこともあり、国内の製薬企業を中心に約60名のお客様にご参加いただきました。
CTCからの発表に始まり、来日したSinequa社が開発元ならではの、製品機能とユースケースを詳細に解説しました。また招待講演に国内製薬のユーザー様に事例を発表いただいたところ、お客様同士で活発な質疑応答が交わされるなど、濃密なイベントとなりました。

今回のセミナーにご参加いただけなかったお客様にもダイジェストをお届けしたく、数回にわたり、レポートを公開してまいります。

開会の挨拶

AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズ事業グループ ライフサイエンス事業部
事業部長代行 田邉 雄介

開会に際し、主催のCTCを代表して、田邉が挨拶しました。

冒頭、CTCのビジネス概況について述べました。CTCの昨年度(2018年度)の売上収益は4,519億円と前年比で5%アップとなりました。通信・放送や製造、金融、ライフサイエンスなど幅広い分野においてビジネスは堅調でした。従来のシステム導入や運用アウトソーシング、アプリケーション開発、保守サポートなどを中軸に据えつつ、AIやIoT、クラウドサービスを手掛ける案件も年々増えてきており、CTCのナレッジも充実してきました。

ITの浸透により、あらゆる情報のデジタル化が進むにつれ、社内外にはさまざまなデータが溢れています。しかしデータは、すぐに利用できる状態にはっている構造化データだけではありません。社内ファイルサーバーやクラウドストレージなどに蓄積された文書ファイルなどは、非構造化データに分類され、データ全体の約80%を占めることが分かっています。これらには、過去に培ったノウハウや考察などの知見が埋もれているため、非構造化データの活用が、企業の方針策定や意思決定において重要と考えられます。

そこで今回、「情報を本当の意味で活用する」をテーマに掲げ、セミナーを開催する運びとなりました。海外ではAstraZeneca、Pfizer、UCB、Solvay、Ferring pharmaceutical、Anexion、Bristol-Myers Squibb、Celgene、ALEXIONなど世界有数の製薬企業がSinequa ESを導入し、イノベーション促進に役立てています。もちろん、製造業や金融業など他の業界にも多くの利用実績があります。
この機会が皆さまにとって、複数のデータソースに埋もれている非構造化データに目を向ける第一歩となることを祈念して、開会の挨拶とさせていただきます。

エンタープライズサーチのトレンドについて

AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズ事業グループ ライフサイエンス事業部
技術開発第2部 マーケティング課 課長 金田 順花

米国駐在期間にAIやビッグデータを中心とした、北米のIT動向調査をしていた経験を持つCTCの金田より、エンタープライズサーチの最新動向やトピックについてアップデートしました。

「欲しい情報を検索できていますか?」との問いに、どのように回答されるでしょうか?

EMC providerから「英国の95%の組織はドキュメント検索での課題を経験している。貧弱な情報管理は従業員の生産性を妨げている。」という報告があげられています。これは英国に限らず、ドキュメント検索が全世界の組織で課題になっていることを表わしています。1990~2000年代は、構造化データが主流でした。しかし2000年を過ぎたころから非構造化データの量が急速に増し、2025年には非構造化データが80%を超えると予想されています。

AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~

出典:Analyzing Real-World Data with Apache Drill

そこで10年以上も前から、複数のシステムを繋いで、ドキュメントなど非構造化データを一括して検索可能にする技術「エンタープライズサーチ」が市場に現れました。しかし最近のトレンドでは、単純に“繋いで探す”だけでなく、AIを用いて組織内部に変革をもたらす能力まで求められています。その一つが「コグニティブ検索」ですが、日本では聞き慣れなく、市民権を獲得しているとは言えないのではないでしょうか。

そこで、コグニティブ検索の定義を解説します。

Forresterの定義:
Indexing, natural language processing, and machine-learning technologies combined to create an increasingly relevant corpus of knowledge from all sources of unstructured and structured data that use naturalistic or concealed query interfaces to deliver knowledge to people via text, speech, visualizations, and/or sensory feedback.

インデックス、自然言語処理機械学習を組み合わせて、非構造及び構造データから関連した知識の集合体を作り、テキスト音声可視化を通してナレッジを提供する検索の仕組み。

具体的には、コグニティブ検索を組み合わせることで、以下の高度な検索を実現します。

  • 膨大で複雑なデータから探していたデータが見つかるだけでなく、目的のデータに関連する参考情報まで得られる。
  • 文脈を理解し、類似した文書の分類や文書間の関連性を測れる。
  • 「このデータを見た人は、このデータも見た方が良い」といったレコメンデーションを参照できる。

このようなメリットが、組織にとって新たな知見の発見に大いに役立ちます。

また、エンタープライズサーチのトレンドになっているキーワードには、コグニティブ検索のほか「オープンソース」、「音声インターフェース」、「マルチメディア対応」などがあります。

Forrester社による調査レポートで、コグニティブ検索には(右図)(下図)、多数のベンダーが注目企業として挙げられています。

それぞれのベンダーが提供するシステムには、扱えるデータ(画像、テキスト、音声など)や接続可能なシステムの種類、またオープンソースのシステムが強みとしている、機械学習などプログラムの組み入れなど、それぞれ特徴があります。

このように自社にコグニティブ検索の仕組みを導入するうえで、“どのようなデータをどのように検索したいか”について、目的を明確にすることが大切です。

AIによる情報発見エンジンセミナー~情報を本当の意味で活用するためのコグニティブ検索とは?~

Forrester Wave™: Cognitive Search, Q2 2019

それでは、CTCが提供するSinequaのコグニティブ検索・エンタープライズサーチプラットフォームには、どのようなユニークなメリットがあるでしょうか。

これについては、次回のイベントレポートで詳しくご紹介します。ご期待ください!

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