事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~パート1

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Event Report 2019.10.21

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

[読了時間:5分]

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、2019年7月18日(木)、東京都品川区のInnovation Space DEJIMAにて、AIによるテキスト解析エンジン「Quid」のイベントを開催しました。同イベントは、6月に開催した「事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決」の第2弾です。今回は、Quidの代表的なトレンド分析の事例をご紹介しました。
またゲストスピーカーに、株式会社博報堂 統合プランニング局 中川チーム チームリーダーの中川 悠様をお招きし、Quidで「Z世代」を分析した事例をご講演いただきました。Quidの解析により、世代による価値観の違いに注目が集まり、会場は盛り上がりを見せました。

この記事では、イベントのダイジェストをお届けします。これから2回にわたり、レポートを掲載します。

幅広い業界と役割のお客様にご来場いただきました!

開会は、18:00。

お仕事帰りにお立ち寄りいただいた皆様には、くつろいだ雰囲気で参加いただきたかったので、お飲物(お茶・ビール)とおつまみをご用意しました。

今回のご来場者は約30名。製薬、化学製造、IT、自動車、広告、ゲーム、コンサル、金融、映像、小売り、大学・研究機関など幅広い業界からご参加いただきました。

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

またご来場者の半数以上が、経営企画・戦略部門の方でした。AIを用いたトレンド分析が、企業の事業戦略立案に役立つという期待から関心を寄せていただきました。ほか営業、マーケティング、研究開発、広報、データマネジメント、コンプライアンスなど多岐に渡るご業務の方にご参加いただきました。

Quidクイズ「2020年東京オリンピックで最も話題になっているのは何?」

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

いよいよ来年の夏に開催される東京オリンピック。2019年9月13日現在、一般的な検索エンジンンに「tokyo olympics」のキーワードで検索すると、約106,000,000件がヒットしました。上位からヒット結果を見ていくと、東京オリンピックの公式サイトやWikipedia、ニュース記事、試合のスケジュールなどがヒットします。海外では東京オリンピックについて、どのようなトピックが、ニュースやブログで話題になっているでしょうか。我々はQuidで、2018年7月3日~2019年7月3日の一年間、英語で記載された東京オリンピックに関するニュースやブログを分析したところ、以下のような分類結果が得られました。

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

やはり、「観戦チケット抽選」に興味が集まっていることが分かりました。一方で、「ジャパンハウス」という聞きなれない言葉も浮上してきました。ここで問題です!

クイズ

Quidのネットワーク図の?に入るのは、次のうちどれでしょう?

A 日本観光 B チケット転売 C 聖火リレー

答えは、

C 聖火リレー

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

です。

今回ご来場の皆さまに、正解と思う選択肢に挙手いただきましたが、一番多かったのがB、次いでA、Cの順番だったので、最も意外な結果だったということでしょう。これは通常の検索エンジンを上位から何十件チェックしても、見つけられなかったトピックでした。ちなみに観戦チケットや観光よりも、なぜ聖火リレーに興味が集まったのでしょうか?これは、Quidが分類した個々のデータソースを見ることで疑問が解けました。2019年7月1日に聖火ランナーの募集開始したことが、多くのメディアで取り上げられ、人々の関心を集めていたのが主な理由のようです。

事例から学ぶ、AIによる戦略的課題の解決~トレンド分析編~

また、ジャパンハウスについても調べてみました。

「ジャパン・ハウスは,戦略的対外発信の強化に向けた取組の一環として,外務省が世界3都市(サンパウロ,ロサンゼルス,ロンドン)に設置した対外発信拠点です。これまで日本に興味のなかった人々も含め,幅広い層に向けて日本の多様な魅力,政策や取組を伝え,親日派・知日派の裾野を拡大していくことを目的としています。
引用:外務省HP 海外広報

つまり日本に興味のなかった海外の人々向けの取組なので、日本人には認知度が低いが、海外のニュースやブログでは頻繁に話題に上がっていたようです。

このように、認知されていないトピックについては、検索キーワード候補に挙がることもないため、そもそもトレンドを見逃してしまうことになります。

トレンドの把握には情報の全体像を把握するのが、いかに重要かということが良く分かります。
さて次回は、様々な業界における、Quidを用いたトレンド分析の事例をご紹介します。ぜひご期待ください!

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