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第一三共株式会社 医薬品開発の加速化に向けて、臨床試験計画・推進業務に「ta-Scan」の活用を開始

第一三共株式会社
  • 塩瀬 能伸 様
    第一三共株式会社
    研究開発本部
    バイオマーカー推進部
    博士(薬学)
    塩瀬 能伸 様
  • 石神 正登 様
    第一三共株式会社
    研究開発本部
    オンコロジー臨床開発部
    博士(農学)
    石神 正登 様
  • 板垣 宏亮 様
    第一三共株式会社
    研究開発本部
    アジア開発部
    板垣 宏亮 様

第一三共株式会社(以下、第一三共)は、「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことを企業理念に掲げています。
第一三共は更なる飛躍を目指し、2025年ビジョンである「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」に向け、抗がん剤に注力することで、変貌を遂げようとしております。そして抗がん剤の開発パイプラインが拡充されてきた現在、更なる医薬品開発の加速化に向けた取り組みをしています。
そのひとつとして、第一三共では、国内でもいち早くMDC Partners社臨床試験計画立案ソリューション「ta-Scan」を、オンコロジー部門を中心に2018年1月より導入しました。検索結果から関連情報の深堀りが容易になったことによって、効率的に治験関連情報の収集が進み、情報のビジュアライズにより状況把握がしやすくなりました。現在、臨床試験計画の立案、推進業務に役立てております。
今後も第一三共は、新薬メーカーとしてアンメットメディカルニーズの充足に努めていくとともに、医療サービス全体を視野に入れ、ワクチン・ジェネリック・OTC医薬品など、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供してまいります。

課題と効果

Before

  1. 課題① 国内外の治験施設や治験責任医師、KOL(Key Opinion Leader)など、情報収集の更なるスピードアップを求めていた。
  2. 課題② 治験情報、競合品情報をより効率的に収集したかった。
  3. 課題③ 更に精度の高い臨床試験計画を策定するためのツールを有したかった。

After

  1. 効果① 治験施設や治験責任医師、KOLなど関連情報と共に、興味ある疾患に関する過去の治験情報などが検索結果として表示されており、検索結果に関連した一連の情報把握がしやすくなった。
  2. 効果② 検索結果のビジュアライズに優れており、視覚的に理解しやすくなった。ガントチャートなどにより競合品情報も理解しやすく、競合分析にも役立っている。
  3. 効果③ 特に海外の治験施設の情報など容易に情報が取得できるようになった。

導入の背景・経緯

医薬品開発のスピードアップを図り、一日でも早く患者さんの元へ届けたい

  • 医薬品開発のスピードアップを目指し、臨床開発業務の精度向上・効率化につながるデータベースを探していた。
  • 治験施設や治験責任医師、KOLなど臨床試験計画・推進に必要な情報を収集する際に、PubMedでの検索では、ひとつのキーワードに対し様々な情報を拾ってくるので、どれが自分の見たい情報なのか絞り込むのに苦労することがあった。一方、ウェブ検索の場合、ピンポイントの情報は探せても、包括的に関連する情報を引き出すことはできなかった。

より精度の高い臨床試験計画の策定を目指して

  • 臨床試験の成功確率をあげるための方策を模索していた。
  • 治験情報、競合品情報を効率的に収集したかった。
  • より精度の高い臨床試験計画を策定するためのツールを有したかった。

導入製品を選択した理由

検索結果から関連情報への深堀りが簡易に出来る構造が良かった

  • 得られた検索結果から関連情報までクリックひとつで参照できる点において使い勝手が良いと感じた。
  • ある治験について関わった医師の情報を参照したり、治験が実施された施設について調べたりなど、興味あるポイントについて順次掘り下げて情報を参照できる点が良かった。
  • ta-Scanでは、各種サイトの情報が週次でアップデートされているため、タイムリーに情報を確認出来る点にメリットを感じた。
測定の様子

図:治験の検索

この画面で、関連する医師や治験サイトなどの
掘り下げ機能(Association機能)で情報の深堀りができる

測定の様子

図:掘り下げ機能(Association機能)の設定画面

治験の検索によりヒットした治験について、Investigatorやスポンサー、
治験薬など選択した項目の情報を詳しく見ることができる

世界中の治験概況が一望できる、豊富なビジュアライズ機能が魅力だった

  • ta-Scanは、膨大な情報がコンパクトに整理されているため、非常に見やすい。同じ情報量でも、文章では読み落とししていないか不安なことがあるが、ビジュアライズした画面により、概況を瞬時に把握できる構成だった。
  • 治験が実施された地域が色分けされているので、興味のある治験がどの地域を中心に行われていたかが、一目見て分かる点が良かった。
測定の様子

図:Trial info画面
治験規模やスポンサー企業名、国別治験患者の割合、治験のスピード(計画通りに進んでいるか)、治験者数の分析(治験者数の平均から逸脱しているかか否か)が一目見て分かる

ta-Scanのデータベースは、疾患ごとに選べるため、疾患を絞って契約した

  • 特定の疾患を選んで契約できるため、自社のパイプライン(開発状況)に合わせて必要な疾患を選択し、契約できる点で導入に踏み切りやすかった。

導入のポイント

データベース普及の鍵を握るエンドユーザーにまずはシステムを触ってもらい、その後トレーニングを実施した。

  • 直感的なインターフェースのため、最初からトレーニングは行わずに何回か使ってからトレーニングを実施した方が効率良く理解できるという考えから、エンドユーザー自身に先ずは思い思いに触ってもらい、操作を覚えてもらうようにした。
  • 国内外の開発部門を中心に、アジア開発、バイオマーカー、マーケット担当者など幅広い部門へライセンスを配布した。

部門ごとにパワーユーザーをアサイン

  • 部門ごとにta-Scanの利用浸透の推進役となるパワーユーザーをアサインし、ta-Scanの操作をいち早く習得してもらい、そこから利用を広げるようにした。
  • 部門ごとの利用目的が異なるため、細かい運用ルールを設定せず自由度をもたせた。

導入の効果

検索したいポイントをとことん追求して情報検索

  • KOLや海外の治験情報を調べるのがスムーズになった。過去に第一三共の治験に関わったKOL、そのKOLの治験実施数、論文や学会情報からサイエンスのバックグラウンド情報などを調べることができる。また、過去の治験情報やKOLとつながりがあったコラボレーター、過去に関わった治験の実績が一覧で参照でき、臨床試験計画の立案・推進に役立っている。
  • 実績ベースでの情報把握に加え、シミュレーション機能「Feasibility Study」を臨床試験計画の立案に役立てている。

競合分析でta-Scanのガントチャートなどが活躍

  • ガントチャートは視覚的に理解しやすく、競合の開発品目が上市されるタイミングを把握するのに役立っている。
  • 開発のPhaseが上がる段階で利用頻度が特に高くなり、Phase Iに強みを持つ施設など、Phaseごとに適した施設の見極めに役立っている。
  • 開発計画立案時の競合分析にも使えている。競合品の治験状況が把握できるので、臨床試験計画時に対策が講じやすくなった。
測定の様子

図:ガントチャート

今後の展望と期待

  • パイプライン(開発状況)に合わせて利用可能な疾患領域を拡大していきたい。
  • 個々人の実用レベルを上げていくことで、臨床試験計画に対してより深い解釈を加えられるまで高めていき、より精度の高い臨床試験計画を策定していく。
  • 臨床試験のシミュレーション機能を活用し、臨床試験の成功確率を高めると共に臨床開発期間を短縮させるような臨床試験計画を立案できるようにしていく。
  • 世界中の人々に医薬品を提供していけるよう、中国を含めたアジア圏の情報の網羅性もより一層高まることに今後期待したい。

導入企業様の情報

第一三共株式会社

本社住所
第一三共株式会社
〒103-8426
東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号
URL
https://www.daiichisankyo.co.jp/ window open

部署名、役職名、その他データは、取材時(2018年3月22日)当時のものです。

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